2006年 06月 16日
Nikkei Europe Seminar - Japan's Comeback |
今日は日本経済新聞主催のセミナーに行ってきました。最近の日経(国際版)やFTなどあちこちに広告が出ていたのでご存知の方も多いのではないかと思います。
今回のテーマはJapan's Comeback(「ニッポンの復活」)。パネリストはエコノミストの田中直毅氏、CitigroupのSir Winfried Bischoff、FT EditorのDan Bogler、日経の西岡論説委員などでした。
3時間もの長いセッションの割には内容は特に目新しいものはなく「景気回復は持続するか」「小泉改革をどう評価するか」など結論から言うと脱ケインズ万歳的な内容でした。はっきり言って普通に新聞を読んでいる人からすればもう既にさんざん書かれている内容といえます。そもそも"Japan's Comeback"というタイトル自体がどうもパッとしません。世界経済は常に動いているわけですので、復活したかどうかや株価調整がどうこうというよりも、これからの日本の実体経済のcompetitive advantageは何なのかという視点の方が重要なのではないかと思いました(個人的にはnano/bio/roboticsだと信じていますが)
ところで脱ケインズ=脱借金体質だとすれば、今回のイベントのメインスポンサーが有利子負債2兆円のJALというのはちょっぴり皮肉といえます。政府系金融再編で、JALの負債の50%を抱える政策投資銀行が融資見直しをはじめたらピンチです。もっともエアラインの場合、政治的判断で最後はベイルアウトされるのかもしれませんが。
参加者は7割方日本人。企業のロンドン駐在員といった方が大半でしょうか。ロンドン駐在の人も超多忙の人と超ヒマな人に極端に分かれますが、今日の参加者はどちらかといえば後者でしょう(もちろんヒマという意味では私もその一人ですが)
いずれにしても、日本人の駐在員相手にセミナーをやっても、対日投資は増えません。こちらの投資家やCEOを呼び込んで熱く語りかけることが重要と言えます。
今回のテーマはJapan's Comeback(「ニッポンの復活」)。パネリストはエコノミストの田中直毅氏、CitigroupのSir Winfried Bischoff、FT EditorのDan Bogler、日経の西岡論説委員などでした。
3時間もの長いセッションの割には内容は特に目新しいものはなく「景気回復は持続するか」「小泉改革をどう評価するか」など結論から言うと脱ケインズ万歳的な内容でした。はっきり言って普通に新聞を読んでいる人からすればもう既にさんざん書かれている内容といえます。そもそも"Japan's Comeback"というタイトル自体がどうもパッとしません。世界経済は常に動いているわけですので、復活したかどうかや株価調整がどうこうというよりも、これからの日本の実体経済のcompetitive advantageは何なのかという視点の方が重要なのではないかと思いました(個人的にはnano/bio/roboticsだと信じていますが)
ところで脱ケインズ=脱借金体質だとすれば、今回のイベントのメインスポンサーが有利子負債2兆円のJALというのはちょっぴり皮肉といえます。政府系金融再編で、JALの負債の50%を抱える政策投資銀行が融資見直しをはじめたらピンチです。もっともエアラインの場合、政治的判断で最後はベイルアウトされるのかもしれませんが。
参加者は7割方日本人。企業のロンドン駐在員といった方が大半でしょうか。ロンドン駐在の人も超多忙の人と超ヒマな人に極端に分かれますが、今日の参加者はどちらかといえば後者でしょう(もちろんヒマという意味では私もその一人ですが)
いずれにしても、日本人の駐在員相手にセミナーをやっても、対日投資は増えません。こちらの投資家やCEOを呼び込んで熱く語りかけることが重要と言えます。
by snb03277
| 2006-06-16 17:11
| ロンドン生活