2006年 02月 22日
教授へのメール、YESかNOか |
今日のNew York Times(オンライン版)を読んでいたら、「学生からのメールに苦慮する大学教授」という内容の面白い記事がありました。なんでも米国では教授に直接メールをする学生が増えていて、対応に苦慮しているとか。
もう5年ほど前になりますが、私が学部時代の頃は教授=偉い(+怖い)人という感覚でした。そもそも文系の学部というのは理系と違って講義以外に教授との接点が全くありません。しかも当時私のいた法学部では古風(PCが使えない、いまだワープロを使ってる)な教授が多く、メールを教授に送るなどもちろん論外。最近でこそ、キングス・カレッジ出願の際にゼミの教授にメールで推薦状の依頼をしたりしましたが、それでも文面にはいろいろと気を遣いました。ところが、NYTの記事によると、最近の学生は平気で「先週の授業のレジュメをください」「わからないところを教えてください」などとメールを書いてくるとのことです。近頃は無神経(というか非常識?)な学生が増えているようです(少なくともアメリカでは)。
さて、英国の大学院の場合ですが、結論からいうと、質問がある場合でもメールでのコンタクトは最小限にしておいたほうが賢明です。大学院ともなると、教授との距離感は縮まり、親切にメールアドレスを教えてくれる教授もいます。しかし、一般的には、最初の授業のときにメールに関する決め事(例えば、海外にいてどうしても直接来れないときにのみ可、など)の説明をする教授が多いです。それでも、ベテラン教授の多くは秘書のアドレスしか教えてくれません。たとえアドレスを聞き出して送ったとしても返事が返ってくる可能性は低いですし、かえって印象を悪くする可能性さえあります。このあたりが、アメリカの大学よりはプロトコルがきちっとしているという感じがします。
その代わりに、英国の大学院では必ず教授のオフィスアワー(office hours)というのを設けています。毎週2時間程度のこの時間帯には、教授は学生のために時間を空けておかなくてはならないというシステムです。アポイントメントを取って行くか、直接行くかは、教授によって異なります。ただし、これもDept. of War Studiesのような学生の多い学部だと、学生が順番待ちで並ぶことも多いです。
また、(他の大学は知りませんが)キングス・カレッジではPersonal Tutorという制度があります。これは、なんでも好きなことを相談してよい教官を1名、大学側が勝手に親切に決めてくれるというものです。
ちなみに、私の場合Personal Tutorは写真のDr. Michael d’Arcy。専門は原子核工学で、核兵器政策に関する専門家です。一回授業に出たことがありますがWar Studiesなのにいきなりウラン235の原子特性から始まりました。いい人なのですが、残念ながらまったく自分の専攻とは関係ないのです。「なんでも聞いていいよ」といわれても、別に聞きたいことってあまりないものです。ということで、これまでにたった1回、最初の挨拶のときにしか会っていません。
もう5年ほど前になりますが、私が学部時代の頃は教授=偉い(+怖い)人という感覚でした。そもそも文系の学部というのは理系と違って講義以外に教授との接点が全くありません。しかも当時私のいた法学部では古風(PCが使えない、いまだワープロを使ってる)な教授が多く、メールを教授に送るなどもちろん論外。最近でこそ、キングス・カレッジ出願の際にゼミの教授にメールで推薦状の依頼をしたりしましたが、それでも文面にはいろいろと気を遣いました。ところが、NYTの記事によると、最近の学生は平気で「先週の授業のレジュメをください」「わからないところを教えてください」などとメールを書いてくるとのことです。近頃は無神経(というか非常識?)な学生が増えているようです(少なくともアメリカでは)。
さて、英国の大学院の場合ですが、結論からいうと、質問がある場合でもメールでのコンタクトは最小限にしておいたほうが賢明です。大学院ともなると、教授との距離感は縮まり、親切にメールアドレスを教えてくれる教授もいます。しかし、一般的には、最初の授業のときにメールに関する決め事(例えば、海外にいてどうしても直接来れないときにのみ可、など)の説明をする教授が多いです。それでも、ベテラン教授の多くは秘書のアドレスしか教えてくれません。たとえアドレスを聞き出して送ったとしても返事が返ってくる可能性は低いですし、かえって印象を悪くする可能性さえあります。このあたりが、アメリカの大学よりはプロトコルがきちっとしているという感じがします。
その代わりに、英国の大学院では必ず教授のオフィスアワー(office hours)というのを設けています。毎週2時間程度のこの時間帯には、教授は学生のために時間を空けておかなくてはならないというシステムです。アポイントメントを取って行くか、直接行くかは、教授によって異なります。ただし、これもDept. of War Studiesのような学生の多い学部だと、学生が順番待ちで並ぶことも多いです。
また、(他の大学は知りませんが)キングス・カレッジではPersonal Tutorという制度があります。これは、なんでも好きなことを相談してよい教官を1名、大学側が
ちなみに、私の場合Personal Tutorは写真のDr. Michael d’Arcy。専門は原子核工学で、核兵器政策に関する専門家です。一回授業に出たことがありますがWar Studiesなのにいきなりウラン235の原子特性から始まりました。いい人なのですが、残念ながらまったく自分の専攻とは関係ないのです。「なんでも聞いていいよ」といわれても、別に聞きたいことってあまりないものです。ということで、これまでにたった1回、最初の挨拶のときにしか会っていません。
by snb03277
| 2006-02-22 00:57
| キングス・カレッジ