2005年 12月 21日
Prepared Salads |
今日は以前にも少し書いた英国の「カット野菜」について。日本もカット野菜はスーパーに行けばたいてい売っていますが、英国でもたくさんの種類のカット野菜(prepared salads)が売っています。
商品としては野菜を切って袋詰めにして売っているというだけのものです。既に一応洗ってあるので、袋から出してすぐに食べられるのが特徴です。数種類の野菜が一つのパックに入っているので、便利な商品であるといえます。英国ではいまこのカット野菜が大変人気で、Tesco、Sainsbury's、Marks & Spencerをはじめどこのスーパーでも必ず置いてあるほどです。日本のカット野菜は売れているといってもまだまだ冷蔵棚の隅のほうにある存在かと思いますが、ロンドン市内のスーパーでは棚の中央の非常に目立つ場所に大量に陳列されています。
これだけであれば大した話ではないのですが、最近Independent紙にこのカット野菜に関する特集記事が載っていました。それによるとなんと英国の家庭の69%がこのカット野菜を最低月に1回は購入していて、市場規模は少なくとも2億5600万ポンド、さらに年7%で伸びているとのこと。まさにビッグビジネスです。
しかし、Independentによると、この野菜はスペインや北アフリカで大量の農薬を使って栽培された後、塩素洗浄され、カットされ、さらにパッケージ内の二酸化炭素のレベルを調整してから英国に向けて何日もかけて輸送されるそうです。フレッシュなイメージとは逆に、全然フレッシュではないということですね。パックにした時点で栄養価も下がりそうです。また、製造そのものも低賃金の移民労働者によって行われたり(一部では"sweatshop salad"というそうです)、さらに家庭での調理スキルの低下や、平均食事時間の減少などいろいろな問題があるというのです。
もちろん、こういう(Independentにありがちな)批判は一部あるものの、英国の料理は一般的に野菜(特に生野菜)の数が少ないので、個人的にはカット野菜の広がりは歓迎すべきなのではないかと思います。英国政府もFive-A-Dayという「一日最低5品目の野菜・果物を食べよう」キャンペーンを展開していますが、やはりカット野菜でもなければ英国の食文化における野菜の消費はとても広がりそうにありません。
さて、カット野菜は確かに便利なのですが、けっこう割高です。写真のようなリーフレタスが数種類入ったパック(約100g)が、Sainsburyでは70p~90p。相変わらず強気な価格設定のMarks & Spencerに行くとなんと120gで1ポンド89pです。100g~120gといえばせいぜい1~2食分なので、野菜を別々に買ったほうが安いといえます。もっとも一人暮らしの場合、野菜を別々に買うと食べきれない可能性もあります。買うべきか買わないべきか、個人的にはいつも迷う商品です。
商品としては野菜を切って袋詰めにして売っているというだけのものです。既に一応洗ってあるので、袋から出してすぐに食べられるのが特徴です。数種類の野菜が一つのパックに入っているので、便利な商品であるといえます。英国ではいまこのカット野菜が大変人気で、Tesco、Sainsbury's、Marks & Spencerをはじめどこのスーパーでも必ず置いてあるほどです。日本のカット野菜は売れているといってもまだまだ冷蔵棚の隅のほうにある存在かと思いますが、ロンドン市内のスーパーでは棚の中央の非常に目立つ場所に大量に陳列されています。
これだけであれば大した話ではないのですが、最近Independent紙にこのカット野菜に関する特集記事が載っていました。それによるとなんと英国の家庭の69%がこのカット野菜を最低月に1回は購入していて、市場規模は少なくとも2億5600万ポンド、さらに年7%で伸びているとのこと。まさにビッグビジネスです。
しかし、Independentによると、この野菜はスペインや北アフリカで大量の農薬を使って栽培された後、塩素洗浄され、カットされ、さらにパッケージ内の二酸化炭素のレベルを調整してから英国に向けて何日もかけて輸送されるそうです。フレッシュなイメージとは逆に、全然フレッシュではないということですね。パックにした時点で栄養価も下がりそうです。また、製造そのものも低賃金の移民労働者によって行われたり(一部では"sweatshop salad"というそうです)、さらに家庭での調理スキルの低下や、平均食事時間の減少などいろいろな問題があるというのです。
もちろん、こういう(Independentにありがちな)批判は一部あるものの、英国の料理は一般的に野菜(特に生野菜)の数が少ないので、個人的にはカット野菜の広がりは歓迎すべきなのではないかと思います。英国政府もFive-A-Dayという「一日最低5品目の野菜・果物を食べよう」キャンペーンを展開していますが、やはりカット野菜でもなければ英国の食文化における野菜の消費はとても広がりそうにありません。
さて、カット野菜は確かに便利なのですが、けっこう割高です。写真のようなリーフレタスが数種類入ったパック(約100g)が、Sainsburyでは70p~90p。相変わらず強気な価格設定のMarks & Spencerに行くとなんと120gで1ポンド89pです。100g~120gといえばせいぜい1~2食分なので、野菜を別々に買ったほうが安いといえます。もっとも一人暮らしの場合、野菜を別々に買うと食べきれない可能性もあります。買うべきか買わないべきか、個人的にはいつも迷う商品です。
by snb03277
| 2005-12-21 08:30
| ロンドン生活