2005年 10月 27日
Department of War Studies (1) |
大学院生の日常生活ははっきり言って単調です。授業の準備で忙しいため毎日朝から晩まで図書館ですごし、英国は物価が高いのでどこかに遊びに行くということも殆どありません。たまに授業帰りにパブに行くくらいでしょうか。まあ、勉強に集中するには良い環境なのですが・・・
さて、今日は私が現在所属しているロンドン大学キングス・カレッジのDWS (Department of War Studies) について。
DWSはその名の通りWar Studies(戦争学)を専門としているが学部です。(厳密には、"Faculty"や"School"ではなくDepartmentなので「学科」ですが、教官が30人以上もいてキングス・カレッジの中でも独立しているので実質的には「学部」扱いです。)もっとも、War Studiesという学問が確立されているかというと必ずしもそういうわけではなく、英国でこの名称の学部を開設しているのはキングス・カレッジだけです。内容としてはごく簡潔にいうと「戦争(戦史)学」「安全保障学」「国際関係学」などが含まれます。
もともとは軍事戦略・戦史研究の専門大学院として設立されたキングス・カレッジの中でも有名な学部ですが、近年では学生の関心も多様化し、国際関係学などの学際的な分野に加え、紛争解決、軍備管理、国際機構などの実務的なテーマもカバーしています。依然として軍事・安全保障関係を重視したリキュラムであるのは確かですが、国際関係論など平和的(?)なテーマのみを選択して修了することも可能です。
英国の大学院というと少人数教育のイメージがあるかもしれませんが、DWSは非常に学生が多いのが特徴です。いくつかのMAコースが提供されていますが、今年度の人数を見ると:
MA War Studies(約50名)
MA International Relations (約50名)
MA Conflict, Security & Development(約30名)
MA International Conflict Studies(約15名)
MA Intelligence & International Security(約15名)
MA Science & Security(約5名)
以上のようにざっと160名強の大学院生がいます。さらに、Law, Psychiatryなど他学部とのジョイントMAコースの学生も含めるとおそらく200人近くの大学院生がいるのではないかと思います。したがって、必修コースの授業は大混雑で、ゼミナールはいくつかのサブグループに分けて行われています。なお、およそ7割が海外からの留学生です。
DWSの学生の構成ですが、おそらく5割ほどが学部からの進学者、残りが職業経験あり、または在職中(パートタイムまたは派遣生)といったところでしょうか。特徴のあるカリキュラムのためか、元軍人や各国軍隊からの派遣生がけっこういるようです。クラスメートにはアメリカ空軍、ノルウェー陸軍などからきた人もいます。日本からは、自衛隊の方はいませんが、安全保障・外交関係の省庁派遣生の方が3~4名ほどいます。(続く)
さて、今日は私が現在所属しているロンドン大学キングス・カレッジのDWS (Department of War Studies) について。
DWSはその名の通りWar Studies(戦争学)を専門としているが学部です。(厳密には、"Faculty"や"School"ではなくDepartmentなので「学科」ですが、教官が30人以上もいてキングス・カレッジの中でも独立しているので実質的には「学部」扱いです。)もっとも、War Studiesという学問が確立されているかというと必ずしもそういうわけではなく、英国でこの名称の学部を開設しているのはキングス・カレッジだけです。内容としてはごく簡潔にいうと「戦争(戦史)学」「安全保障学」「国際関係学」などが含まれます。
もともとは軍事戦略・戦史研究の専門大学院として設立されたキングス・カレッジの中でも有名な学部ですが、近年では学生の関心も多様化し、国際関係学などの学際的な分野に加え、紛争解決、軍備管理、国際機構などの実務的なテーマもカバーしています。依然として軍事・安全保障関係を重視したリキュラムであるのは確かですが、国際関係論など平和的(?)なテーマのみを選択して修了することも可能です。
英国の大学院というと少人数教育のイメージがあるかもしれませんが、DWSは非常に学生が多いのが特徴です。いくつかのMAコースが提供されていますが、今年度の人数を見ると:
MA War Studies(約50名)
MA International Relations (約50名)
MA Conflict, Security & Development(約30名)
MA International Conflict Studies(約15名)
MA Intelligence & International Security(約15名)
MA Science & Security(約5名)
以上のようにざっと160名強の大学院生がいます。さらに、Law, Psychiatryなど他学部とのジョイントMAコースの学生も含めるとおそらく200人近くの大学院生がいるのではないかと思います。したがって、必修コースの授業は大混雑で、ゼミナールはいくつかのサブグループに分けて行われています。なお、およそ7割が海外からの留学生です。
DWSの学生の構成ですが、おそらく5割ほどが学部からの進学者、残りが職業経験あり、または在職中(パートタイムまたは派遣生)といったところでしょうか。特徴のあるカリキュラムのためか、元軍人や各国軍隊からの派遣生がけっこういるようです。クラスメートにはアメリカ空軍、ノルウェー陸軍などからきた人もいます。日本からは、自衛隊の方はいませんが、安全保障・外交関係の省庁派遣生の方が3~4名ほどいます。(続く)
by snb03277
| 2005-10-27 23:09
| キングス・カレッジ